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精神とランドスケープ・シリーズ
パタゴニア
ブルース・チャトウィン
芹沢真理子訳


“人はなぜ動きつづけるのか”、を終生のテーマとして世界中を旅し文章を書いたブルース・チャトウィン。本書「パタゴニア」は、紀行文のスタイルを革新したと言われる、彼の衝撃的なデビュー作である。少年の頃の記憶。祖母の家と食堂の棚、そこに置かれたパタゴニアで発見されたらしい一片の古生物の皮。これは誰にでもあるような微かに残る少年の頃の記憶。パタゴニアと彼を結ぶのはこのエピソードだけ。けれど彼は30代半ば過ぎ突然仕事を辞めパタゴニアに向かう。理由があるようでないこの旅で、チャトウィンは、ヨーロッパからの移民たち、パタゴニア王国建設を夢みた男、無法者、亡命者、アナーキスト、航海者……、多くの人生に出会う。これらの人々との出会いの連続が示すのは、誰が定住者で誰が移動するものなのかを分けることが不可能な世界。本書は、チャトウィンの眼差しが捉えたそんな動的な世界像を、見事に具現化させた作品だと言える。

1990年7月発行
定価2,100円(本体2,000円+税)

在庫切れ


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