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場所の手触り…坂田太郎
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場所の手触り
1 空き地について書くことに決めた
P3が生まれたのが約15年前。その頃の僕は、近所の小学校に通い、週末は地域のサッカークラブでボールを蹴って毎日を過ごしていた。まだ9歳。もちろんP3なんて知っているわけもない。というかP3を知ったのもここ数年のこと。美術に詳しい友人から話を聞いたのだった。そのときにはもう、拠点である東長寺の地下講堂を出て、P3が今何をやっているのか知ろうとウェブを見ても良く分からない、そんな時期だったと思う。だから、僕は東長寺時代のP3に触れていない。僕の体験しているP3は2002年のデメーテルからだ。というわけで、過去の展覧会が写真とテキストで紹介され、またギャラリーを離れた活動についてもフォローしている今度のウェブは、僕が知りたくても知れなかった、ぽっかり空いた穴を埋めてくれる、非常に頼りになる代物だ。
そしてバージョン・アップしたウェブの新しい試みとして、各自コラムを更新していくことになった。コラムと言えば、その時々で興味を持った、最新の対象について書いていくという印象があるが、僕の行動範囲といえば、子供が生まれたことも作用しているのか、家と仕事場との往復を外れることがほとんどない。それで、身近で何かないかなと考えて、ほぼ決まりかけたタイトルが、「P3在庫一斉処分!!」。P3では、ショップの仕事を任されていることもあり、商品の在庫整理をするために、オフィスの奥深く進入していくことが多い。すると、棚の隅や引き出しの奥から、商品リストに載っていない冬眠中のレアモノ達に遭遇することがある。おお、これは!!と1人感動し、自分が欲しいからお金が貯まるまで、隠しておく。でも、中には1つだけでなく、2つ、3つと出てくるものもある。
例えば、蔡國強トランプ、フラーのダイマクション・グローブ、、、。それら発見したモノを、随時アップしてコラムで叩き売りしようというアイデア。これなら、オフィス内で完結する。ただネックは、始めて2,3回でとたんに、更新の間隔が長くなりそうなこと。そのうち見つけるのに躍起になったりして。それは大変だ。
それで次に考えて決定したのが、本コラムのタイトルになっている「場所の手触り」。具体的には、最近始めた菜園作りの過程を定期的にアップするというもの。今年の2月、崖の上にある平屋に引越しをした。その家へは、細くて急な坂道を登らねばならないのだが、その途中に雑草が伸び放題のままほったらかしてる空き地があった。広さは、だいたい30坪ぐらい。これからコラムの中で書いていくが、このずっと目をつけていた空き地を、夏ひょんなことから無料で借りることが出来た。もう既に何度か仲間と一緒に作業をしている。定期的に作業をするので、実際に作業したことや、発見したこと、それとかかったお金なども書いてみようか。メモ代わりにこのコラムを使って、あとで作業の過程を振り返る資料にもなるだろう。一体いつまでこの場所を自由に使えるか分からないけど、とりあえずこの空き地で起こる出来事について書いていこう。 |
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